ハルカトミユキ 「シアノタイプ」

シアノタイプ

シアノタイプ

2012年結成の女性デュオによるメジャーデビュー作。


聴いてる間、机の引き出しに仕舞っていた中学生の頃の詩集ノートを偶然発見してしまったような、居た堪れない気持ちでずっと半笑いを浮かべていました。括りとしてはフォークユニット、ということで良いんでしょうか。オープナー 「消しゴム」 は簡素なアコギとピアノのみによる弾き語りで、さらりと言葉が紡がれる。 「一番嫌いだったものに もうすぐなりそうな気がしている」 「逃げ出すことは簡単だけど 負けたくないんだ」 う…うん!そうだよね!!それ以降はベタにバンド形態の J-POP が並びますが、程良い疾走感と切迫したムードを持ち、整理整頓されたアレンジでやはり歌詞をメインに置いた作り。 「正義は勝つとか言っちゃってる 自分の声でイっちゃってる」 「こんな世界に今更期待などしない」 ごめんな!!!きっとおっちゃんが悪かった!!!まーこういう中二病全開の歌詞ってのはいつの時代でも一定以上事故のように産まれてくるものですけど、彼女らの場合本当に中学生が書いたようなヒネリの無さ、幼さがちとキツくて…。ある意味イノセントだと言えなくもないですけど、20代半ばでイノセントってのもそれどうよ。

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