茅原実里 「NEO FANTASIA」
- アーティスト: 茅原実里
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2013/12/11
- メディア: CD
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前作 「D-Formation」 がほぼ全編サイバートランスで貫かれた本気のフルボッコ作品だったので今回もそれなりに身構えて臨んだのですが、再生するやいなや眼前一杯に広がるオーケストレーションが目映い 「The immortal kingdom」 、ビッグバンド従えた豪快スウィング・ジャズ調の 「TREASURE WORLD」 、ロデオなパンクでぶっとばす女子肯定賛歌 「SELF PRODUCER」 と繰り出され、ディストピア的な統制を受けていた前作とは真逆を行く生音の豊かさ、ヴァラエティの幅広さが鮮烈。なんかこう、ボクシングだと思ってリングに上がったら相手がマシンガン構えててヒャッハー！みたいな感じ。もちろん 「endless voyage」 「Celestial Diva」 といった従来の流れを汲むトランス曲もありますが、クールで冷徹なイメージとは違い、かなりゴテゴテと過積載な装飾を施された煌びやかさの方が印象に残ります。何せコンセプトが 「テーマパーク」 なだけに目まぐるしい速度で移り変わるファンタジア・ワールドは華麗に視界を攫い、濃密な質量でもって我々を魅了してくれる。これはこれでエクストリームなひとつの形。
Rating: 7.6/10
