geek sleep sheep 「candy」

1年半ぶりとなる2作目。


ボクらいつでも90年代!前作でもシューゲイザー/ドリームポップを主とした 90's ギターロックを趣味丸出しの勢いで展開していましたが、今回はそのノリに味を占めてグランジオルタナティブへも着手。荒々しくグルーヴがうねる 「feedback」 や物悲しいトーンが渋い 「addicted」 なんかは、それこそ Pearl JamSoundgarden でこういう曲なかったっけ?というくらいにド直球グランジ。百々氏のハイトーンな声質も余計グランジっぽさに拍車を掛けてるような気が。あと 「lost song」 はモロに中期 The Cure な憂いと躍動感のコンビネーションが当たり前のようにツボを突いてきたり、もちろん 「kaleidoscope」 や 「kakurenbo」 といった轟音シューゲ曲も完備。もうやりたい放題か。ただ音作りは90年代を意識しながらも2015年式のブラッシュアップが施されているので、この聴き応えある轟音は若い人にもきっちり響かせられるはず。まあメンバー各々音はデカいけど、各自が好きなことやりながら好きなプレイに徹するというラフなスタンスが表れていて、あまり肩肘張らずに聴ける。この緩さがある意味本来のバンドらしさなのかも。

Rating: 7.0/10



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