Radiohead 「OK Computer OKNOTOK 1997 2017」
![OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (XLCDJP868) OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (XLCDJP868)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51sCc8xAAdL._SL160_.jpg)
OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (XLCDJP868)
- アーティスト: RADIOHEAD,レディオヘッド
- 出版社/メーカー: Beat Records / XL Recordings
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: CD
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一番の目玉はこれまでライブ音源でしか聴けなかった「Lift」など3つの未発表曲。それらが20年越しでようやく日の目を見ることになったわけですが、いずれもメロディやコード進行など、何処を切っても90年代当時のレディへを綺麗に反映した、ちょうど「The Bends」と本作の架け橋となるような秀曲です。ただ真っ当なグッドソングと言えるこれらの楽曲がお蔵入りとなっていた事実からは、当時の彼らがエレクトロニクスの導入やエフェクティブな音色の多用など、メロディ以上にサウンドの構築へと重きを置いていたことがよく分かります。振り返って本編を聴き直すと、メロディが上質なのはもとより、そのアレンジの偏執的とも言える緻密さ、多彩さ、奥行きの深さに改めて圧倒される。そもそも彼らはデビュー時に「Creep」がヒットした際にも、同じようなフォーマットに留まることをはっきりと拒んでいました。変化を恐れない音楽家としての野心が「The Bends」を作り上げたのと同様に、更なる深遠を目指して今作が完成し、数年後には問題作「Kid A」が生まれた。そういった変化の痛みを伴うバンドの本質こそが、今作を名盤たらしめているのだと思います。
Rating: 10.0/10