DE DE MOUSE 「sunset girls」

sunset girls(DVD付)

sunset girls(DVD付)

遠藤大介によるソロユニットの、メジャーデビュー作となる2作目。オリジナル聴くのは初めてです。


ひたすら純度高く磨きこまれたエレクトロニカサウンドに、カットアップされて言葉の意味をなくした女性ヴォーカルが東洋風エキゾチックなメロディをなぞるという、ミスマッチなようで意外に面白い組み合わせ。シャッフルというか緩やかな祭囃子的なリズムが多いのもあって、確かにタイトル通り夕暮れ時の田舎道を散歩してるみたいなノスタルジックな情景を思わせる、独特の世界観を描いてます。去年の 「キラキラジブリ」 にも参加してたけど、ちょうど 「トトロ」 とか 「耳をすませば」 とかあの辺の音楽からの影響も感じられますね。なので十分好きになれそうな方向性なんですけど、何かあまりにも毒気というかザラつきが排除されすぎてる。例えば world’s end girlfriend が生楽器の持つ音の深みや多様なフェイク等を使って長尺でも強く引き込むパワーがあったのに対して、こちらは音作りが洗練されすぎてひどく平面的で、底が浅く感じてしまう。そのせいかジャケのようなメルヘン世界を何の衒いもなく素で突き進みすぎてる気がして、我に返った時に恥ずかしくなってくるっていう。うーむちょっとキツかったです。


Rating: 5.0/10
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