坂本真綾 「LIVE 2013 "Roots of SSW"」


昨年3〜4月に行われたツアーを収録した、配信限定のライブアルバム。


昨年の 「シンガーソングライター」 は全て本人による作詞作曲で、彼女のアーティスト性や趣味嗜好がダイレクトに反映された作品でした。その純朴で軽やかな正統派ポップスはやや地味にも感じられましたが、ライブテイクで改めて聴くとさすが自作曲なだけあって実に気持ちの良い歌いっぷり。特に 「Ask.」 の落ち着いた雰囲気の中に秘められた力強さはとてもドラマチックに響いてくるし、 「カミナリ」 では終盤のアカペラパートでヴォーカリストとしての技量が存分に発揮されています。旧曲を挙げれば 「グレープフルーツ」 が17年の経過とともに深みをグッと増していて感慨に耽ったり、 「私は丘の上から花瓶を投げる」 があまりに感動的で4曲目にしてハイライトを迎えてしまったり、 「スクラップ〜別れの詩」 のアグレッシブな緊迫感がまるっきり浮いていたり (笑) 新しい発見も続々。そういや去年の COUNTDOWN JAPAN で10年ぶりに真綾様のライブ見たんですよ。最前列に陣取って。一言で言えば完全に天使でしたね。すげえ目ぇ合ったし。間違いなく当時ファンクラブ会員だった俺のこと覚えててくれてたんですよ。あの時は確実に心が通じ合ってましたね。鈴村には悪いけど。

Rating: 7.8/10