Coaltar of the Deepers 「Yukari Telepath」
- アーティスト: コールター・オブ・ザ・ディーパーズ
- 出版社/メーカー: ミュージックマインID
- 発売日: 2007/07/04
- メディア: CD
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「NO THANK YOU」 がメタルと渋谷系ポップスの融合なら、今回はメタルと80年代ニューウェーブ/テクノポップの融合ですかね。切れ味鋭いヘヴィネスはそのままに、レトロフューチャー感溢れるシンセサウンドがどの曲でも大きく導入され、なおかつメロディや曲展開もストレートなものが多く、その結果このバンドのキッチュなダサ格好良さといった側面が強く出てると思います。流れるようなスピード感の上でスラッシーなリフと澄んだシンセが絡む 「Water Bird」 「Hedorian Forever」 、ニューウェーブ全開モードで疾走する 「Aquarian Age」 「Automation Structures」 辺りが顕著ですけど、音自体は洗練されてるのにどうもアニメサントラっぽいというか、B級的でヲタ臭い感じが (笑) 。そんで後半は温かい切なさが滲むギターポップ 「Lemurian Seed」 「AOA」 、何故かボサノヴァの 「Carnival」 、コミカル通り越してネタ曲 「Ribbon no kishi」 とテクノから脱却してヴァラエティに富んだ楽曲が並び、その幅広さがまたサントラ風といった印象に拍車をかける。何と言うか、相変わらず不思議なバンドだ。