weezer 「weezer」

Weezer (Red Album) (Dlx) (Dig)

Weezer (Red Album) (Dlx) (Dig)

3年ぶりの6作目、セルフタイトルのアルバムはこれで3作目。


いつものウィーザーです。牧歌的で人懐っこいメロディをヘヴィな演奏に乗せたパワーポップサウンド。それ以上でもそれ以下でもない。もちろんその持ち味とするポップなメロディは単純に聴いてて気持ちの良いものだし、 「The Greatest Man That Ever Lived」 なんかはえらく J-POP 風味なピアノの旋律からコロコロ曲調を変えるオペラロックって感じで面白いですが、それ以外はあまりにも音楽的に野心が無さすぎるというか、この作品くらい (もしくはそれ以上) のことは彼らのフォロワーでも十分やってると思う。例えば BEAT CRUSADERS も彼らから影響受けたバンドのひとつだろうけど、ビークルだってまだフレッシュな勢いをつけて力強く聴かせるというのを意識してるのに、今作は 「Blue Album」 「Pinkerton」 の頃から若さを抜いて変に落ち着いてしまってるだけで、前半はまだしも 「Everybody Get Dangerous」 以降はほとんど頭に残らないまま終わってしまった。本家の本家たる凄味とかフォロワーよりも一歩先を行くアプローチとか、そういうのが感じられなくて退屈な印象しか抱けなかったのでした。


Rating: 4.0/10
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