astrobrite 「one hit wonder」

ワン・ヒット・ワンダー

ワン・ヒット・ワンダー

シカゴ出身、 Scott Cortez によるソロユニットの4作目。


シューゲイザー以外の何物でもないシューゲイザーMy Bloody Valentine 直系のフィードバックノイズと仄かに漂うメロディ、それらが脳ミソを蕩かすほどのドリーミーな浮遊感を醸し出す。個人的に聴くのはディーパーズ NARASAKI が参加してた 「super crush」 以来なんですが、その時よりもさらにマイブラ病が深刻化してるというか、ここまで来ると 「俺マイブラですけど何か?」 くらいの開き直りにも似た勢い。しかし本家のような深さ/凄味はどうも感じられず、アブストラクトな轟音をただひたすらに垂れ流してるばかりで聴き所がまるで掴めない。 M83 や Asobi Seksu なんかがシューゲ要素をポップスの骨格に組み込んでフレッシュな音を鳴らしてたのに対し、こちらは完全にジャンルの殻の中に閉じこもってしまって、何の目新しさも見当たらないですし。自室でシコシコ作ったものをそのまま商品にしてしまった的な内向き加減がどうにもキツかったです。 「one hit wonder (一発屋)」 というタイトルがどういう意図なのかは分かりませんが、あまりシャレになってないと思う。一発屋がブーム過ぎた後も同じネタを繰り返す姿ほど寒々しいものはねえですよ。


Rating: 4.2/10
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