THE PAINS OF BEING PURE AT HEART 「THE PAINS OF BEING PURE AT HEART」

Pains of Being Pure at Heart

Pains of Being Pure at Heart

ニューヨーク出身の4人組による初のフルアルバム。初めて聴きました。


うっわ青臭えー。曲名が 「Young Adult Friction」 やら 「A Teenager in Love」 やら、さらにバンド名に至ってはもはや笑うしかないのですけども、実際の音の方もかなりのモノ。甘酸っぱさが弾ける陽性のメロディ、自己陶酔度高そうな男女ツインヴォーカル、心地良い疾走感でバタバタ暴れるドラムにホワイトノイズ塗れのギター、どれを取ってもシューゲイザー以外の何物でもないです。マイブラや Ride などの輪郭のぼやけた荒々しさから The Sundays あたりの透明感ある高品質ギターポップまで包括した感じ、むしろ後者の方が要素としては強く、ノイジーだけど風通しが良くて聴きやすい。さらにインディ然とした垢抜けない音像のせいか M83 や Asobi Seksu などの現代アップデート版とはまた違う、まるで90年代初期のシューゲブーム最盛期にひっそり作られた発掘音源のような趣がありますなー。こういう音をあえて今の時代に臆面もなくやるというのが逆に有効、ということなのかしら。その夏の青草のごとく立ち込めるジュブナイル臭がさすがにキツくなることも多々ですが、狙いがド直球なだけに好きな人はずっぱしハマるんじゃないかと。


Rating: 6.8/10
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