キノコホテル 「マリアンヌの憂鬱」
- アーティスト: キノコホテル
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2010/02/03
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
ハモンドオルガン風のキーボードを主体としたラフなガレージ・アンサンブルで、古き良き昭和歌謡/グループサウンズを現代風に解釈。またメンバー全員の衣装やステージネームなどにも気を配ったコンセプチュアルな出で立ちで、聴いてない人もルックス見れば大体どんな音か想像がつく、そういう音。ヴォーカルも艶と色気、こぶしの効いた渋味を併せ持った声質で非常に昭和的という。音楽性は全然違うけれども、俺はこれ聴いてアーバンギャルドやストロベリーソングオーケストラといった面々を思い出しました。それはデビューの時点で音楽的、視覚的な狙いが定まり過ぎ、枠があまりに強固過ぎて逆に意外性が見当たらない、 「キワモノの王道」 状態に陥ってるという意味で。この手の音楽性ってすでに導入してるミュージシャンは数多く存在していたし、もはや手垢のつきまくった手法を素直になぞり返してるだけで驚きや新鮮味が感じられない。なので 「夕焼けがしっている」 の語りなんかも張りぼてのような演出で薄ら寒いと思ってしまいました。あと一番萎えたのが彼女たちインタビューで、自らの音楽性でガレージや GS 要素を否定してしまってる所。じゃあコレ何なんだよ。メタル？
