FUJI ROCK FESTIVAL '15 2日目

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昨日に続いてフジロック2日目です。この日はずっと快晴。


Räfven @ WHITE STAGE
前回のフジ出演時にも至る所でオーディエンスを引っ掻き回していたスウェーデンの7人組。今回も様々なステージに出演していましたが、自分が見れたのはこの一番の大舞台のみでした。しかしながらさすが根っからの現場叩き上げ系。大所帯のステージングが大きなステージに映えるというのもあり、凄まじい盛り上がりでしたね。フィドルやらアコーディオンやらマンドリンやらのアコースティック楽器を駆使したジプシーパンク。北欧の哀愁に満ちたメロディと、縦ノリブチ上がりのファストビート。どの曲も始まったら3秒で観客をロックし、動物的感覚で緩急を自在につけながら全員を騒がせる。終盤ではメンバーが大道芸始めるし、チャラン・ポ・ランタン加藤登紀子も乱入するしでわやくちゃ。やはりこういうバンドを見るとフジロックに来たという実感が強くなりますね。文句なしのパーティアクトでした。


PERROSKY @ Café de Paris
フジロック8回目にして初めてこの奥地のステージに来ました。転換中にはポールダンスショウなんかも行われる小さなテント小屋。こちらはチリからお越しのベースレスデュオ。 The White Stripes みたいだけどギターヴォ―カルの人は Lou Reed 風。割と牧歌的なオールディーズ・ロックンロールなのですが、淡々とした中に独特の渋味があり、ユルめの演奏ながら軽快なグルーヴが感じられたりと、ジワジワ来る楽しさ。曲中にカズ―やテルミンを使うといった工夫もあったり。程よく熱が立ち昇る心地良い演奏でした。


ゲスの極み乙女。 @ RED MARQUEE
なんだかんだで曲は好きなのあったりするけど、実際にメンバー見てるとやっぱり無意味に気分を害したので2曲で外出た。


岡村靖幸 @ RED MARQUEE
満を持して登場の岡村ちゃん。アルバムは長いこと出てないけど、本格復帰後の彼が往年の勢いを取り戻すレベルなのは、ライブを見たことある人なら頷いてもらえるはず。この日も絶好調でした。序盤からダンサー二人を従えてブンブン踊りまくり。曲中のブレイクでは常にキメポーズ。鋭いターンからの投げキス。もうすぐ御年50歳とは思えないキレである。客側もここぞとばかりに歌いまくり。 「カルアミルク」 とか単独公演かっていう大合唱。俺も歌ってましたけどね。またプログラミング面では最新型のアップデートが施されていて、 「どぉなっちゃってんだよ」 はさらにアップリフティングに改良されていたり。ともかく徹頭徹尾岡村ちゃんイズムを見せつけたショウタイムで、改めて健在っぷりをアピールしたのでした。ラスト 「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」 「だいすき」 では晴れやかな大団円。みんな汗まみれで良い笑顔。


井乃頭蓄音団 @ Gypsy Avalon
まさかの2ステージ。この枠は他ステージのトリと被っててなかなか苦しい時間帯ではありましたが、そこそこに人も集まってアットホームな空間が出来上がってました。今回はエレキということで両サイドギターの熟達した掛け合いが充実した見応え。まあ 「デスコ」 「アンゴルモア」 なんかは、これをフジロックで演るかという感じでなかなかシュールな空気が生まれてましたが (笑) 。やっぱり 「カントリーロード」 は胸に沁みたり、本編ラスト 「東京五輪」 もひたすらにエモい。時間内で彼らがやれることをやりきった幸福な50分でした。良い人生が続くと良いなあって。


BELLE & SEBASTIAN @ WHITE STAGE
安定のホワイトトリ。前回同様に現地のストリングス陣を引き連れて、大所帯によるほのぼのした演奏でした。スチュアートは軽快に跳ね踊り、ステージから降りて客とコンタクトを交わし、勢い余って自分の靴を高く放り投げたり。またステージに客を引っ張り上げる試みも変わらず。ただ前回は男女ペア2組程度だったのが、今回は次から次へと堰を切ったように多くの人がステージに詰めかけ、さながらいつぞやの Iggy Pop のような状態に。客が持っていた帽子やサングラスを次々と被せられるスチュアート。いじられまくりである。皆が皆思い思いに踊り、多幸感に満ちたステージとなっていました。新作での新機軸となったシンセポップ 「The Party Line」 も全体の流れに馴染んでましたね。彼らの牧歌的なイメージからすると異様なくらい盛り上がっていた気がする。そしてアンコール最後は 「Get Me Away from Here, I'm Dying」 「The Blues Are Still Blue」 。暖かさの中にも切なさや苦々しさが混じるベルセバ節を堪能したのでした。


そして人の渋滞に巻き込まれて帰りのバスを待つこと2時間。タクシー待つこと1時間。結局宿に着いたのが朝の4時半っていう。死ぬる。ベストは迷うけど岡村ちゃんで。