SHISHAMO「SHISHAMO 4」

SHISHAMO 4

SHISHAMO 4

約1年ぶりとなる4作目。


1年おきのハイペースでアルバムを発表し続けて早くも4枚目。すでに中堅のポジションへと移行しているように思ってしまうのですが、彼女らまだ22歳とかなんですね。その若さを考慮したとしても、これだけ青春真っ盛りの恋愛ソングを量産し続けているというのは、もはやある種の覚悟が必要なのでは?というくらい今回も恋愛ド直球。音的には前作で試みていたホーンの導入を引き続き実践した「メトロ」や「明日も」、または鍵盤をフィーチャーした「恋」「音楽室は秘密基地」といったチャレンジングな面もあるけれど、ジュブナイルの心の揺れを基とした歌モノ、という構成自体は変わらないからか大きな驚きというほどではなく。ここまで作品を作り続けてフォーマットにさほど変化がないのだから、例えば別の外部プロデューサーを招くとかでもっと革新を図っても良いのではという思いは残る。ただこれらの楽曲のうち、ソングライターの宮崎朝子にとって何処までがリアルで何処までがフィクションなのか分かりませんが、自分的に一番エモいリアリティが感じられたのはシンプルにパンキッシュな「終わり」なんですよね。単に自分が悲観的な人間だからか。

Rating: 6.0/10



SHISHAMO「明日も」