筋肉少女帯 「シーズン2」

シーズン2

シーズン2

復活後としては2作目となる、1年8ヶ月ぶりの新作。


相変わらずの後期筋少を受け継ぐ HR/HM ポップ路線。年甲斐もなく荒々しい疾走を見せる 「ドナドナ」 、結婚式かと思うくらいピースフルなワルツ 「世界中のラブソングが君を」 、ドラマチックな爽快メロが際立った 「1000年の監視者」 など、アッパー曲をメインに据えて暑苦しい勢いを打ち出し、緩急をつけながら突っ走る流れは確実にライブを意識してますね。また歌詞は 「心の折れたエンジェル」 や 「人間嫌いの歌」 など、立ち位置はネガティブだけど目線はポジティブというか、文系インドア少年少女を啓発するような捻くれ応援歌が目立つ。それらを合わせて筋少なりにハードロックバンドらしい豪快さを打ち出すというのが彼らの今現在のモードなのだなと。そんな中 「ノーマン・ベイツ'09」 は初期筋少の不穏なムードが明らかに浮いてますが、アンサンブルの厚みが段違いに補強されててやっぱり格好良い。焦点のブレはない代わりに新しい発見というのも正直言ってないですが、ファン的には鉄板の魅力をしっかり打ち出したという所で安心できる、なかなか充実した内容じゃないかと思います。あとジャケットは筋少史上1、2を争うヒドさ。


Rating: 7.0/10
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