MO’SOME TONEBENDER 「C.O.W. (CHECK OUT WORLD)」

C.O.W.(CHECK OUT WORLD)

C.O.W.(CHECK OUT WORLD)

前作からわずか7ヶ月のインターバルで完成した新作。


その前作が獰猛に急き立てる 「TIGER」 で幕を開けてたのとは対照的に、今回のオープナー 「Bad Summer Day Blues」 では大胆にテクノ/エレクトロニカ要素を導入、といっても 「TRIGGER HAPPY」 の頃のダークな緊張感とは違い、こちらは思いきりアッパーで開放的。その次は勢い良くドライブするロックンロール 「L.O.V.E.」 、えらくベタなポップロック 「ルルル」 、妙に80年代的な匂いの強いニューウェーブポップ 「パーティーは続くよ」 とレンジの広さをアピールしつつ、ささくれ立ったロックサウンドとイケイケなダンスミュージックという両極端な音楽性がとっかえひっかえ投げ込まれるスタイル。ついでにコミカルなノリも一層増加。その結果鳴らしてる音自体は切れ味鋭くて格好良いんですけど、作風がだんだんB級怪作じみてきてる気がする。トラックが進むたびに切り替わる曲調の落差でずっこけそうになるという。でもそれ故に以前とは違った妙な凄味が出てきてるとも思うし、どの曲も 「ライブ映えしそう」 という点では共通してるかと。ライブで盛り上がるためには手段を選ばないみたいな、それくらいふっ切れてる勢いも感じられる。個人的には前作よりも気に入りました。


Rating: 7.2/10
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