くるり 「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」

1年3ヶ月ぶりとなる9作目。ドラムに bobo (54-71) 参加。


こないだシングルB面集を出してましたけど、そっちよりもB面集みたいなアルバムだなと思った。スリーピースのバンドサウンドで鳴らす音、それ以上にはほとんど何もない。 「シャツを洗えば」 にユーミンが参加してるくらい。前作 「魂のゆくえ」 以上に素のまま、肩の力の抜けたのほほんとした作風。曲ごとに工夫は色々あります。 「東京レレレのレ」 で祭囃子、 「コンバット・ダンス」 でファンク、 「石、転がっといたらええやん」 でガレージロックンロール。でも以前みたいな本気モードでのジャンル咀嚼ではなく、ちょっと試してみましたくらいの遊び心的なノリ。タイトル以上のことを歌ってない 「目玉のおやじ」 「温泉」 にしても、ずいぶんと軽いタッチで何処か飄々としてる。今までアルバム毎に何かしらコンセプトを打ち立てて前進してきた彼らですが、今回の力入れずに出来上がったノーコンセプト状態は停滞や後退かと言われると違う気もする、敢えて言えば道草。くるりファン以外への求心力は弱いとも思いますが、たまにはこういうのもいいだろという感じでながら聴きするのが良いのかなーと。


Rating: 6.4/10
Links: 【公式】 【公式(ビクター)】 【MySpace】 【Wikipedia