SUMMER SONIC 2016 OSAKA 2日目

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昨日のシャトルバス列で根こそぎ体力を奪われて2日目行こうかどうか結構真剣に迷いましたが、頑張って行ってきました。やっぱりスロウスターターだけど。


Acid Black Cherry @ SONIC STAGE

もちろん Janne Da Arc の頃から yasu の存在は知ってるけど、生で見るのは初めてでした。アウェイかと思いきや多くの親衛隊が詰めかけていて、意外にホームな雰囲気でした。大勢の黄色い声援に応えるように yasu は全身テッカテカのエナメル衣装で登場。うわー。ノースリーブとは言えすっごい蒸れそう。さすが本人言うところの「張り切りすぎたヴィジュアル系」。さらにサポートには HIRO と SHUSE(La'cryma Christi)に淳士SIAM SHADE)といった90年代V系ドリームチーム、さらに今回は Leda(BABYMETAL)も加わった鬼に金棒のメンツ。なので皆それぞれの勝手知ったるという感じで、全員一丸となってタイト極まりないメタルサウンドを炸裂させていました。もうここぞとばかりにバンギャの長い髪が荒れ狂い、大きな花が咲きまくり。

そして yasu は完膚なきまでに yasu でした。特徴的なハイトーンで「中に出して」だの「顔にかけて」だの、公然猥褻ギリギリアウトの歌詞オンパレード。ジャンヌの頃からのファンはみんな年食ってるから大丈夫だろうけど、ABC 新規のファンだと10代の子も多いだろうに…でもよくよく考えると俺も10代の頃から「いびつなアレ舐め尽しなさい/そして君のソレに入れなさい」とか「聞いたこともない言葉でもっと僕をいぢめてよ」とか聴かされてたわけだし、過去の伝統に基づいた日本独自の情操教育を彼もまた実践してくれてるわけですね。いいことだ。まあ正直な所 yasu の歌詞ってエロさはおいといても、こっ恥ずかしくて受け入れられない部分が多くて苦手なんですけどね。ただ V-ROCK ならではのスジはビシッと貫いており、頼もしさは十分に感じられました。


WEEZER @ MOUNTAIN STAGE

去年まで丘の上の広場にあったのが、近接した舞洲スタジアムに移転となったマウンテンステージ。今まで何故使わなかったのか不思議だったんですが、実際に入ってみて分かった。思ってたよりずっと小さい。グラウンドの半分がステージで埋められており、予想以上にフロアの奥行きがない。これ下手したらソニックステージより狭いのでは。まあ去年の場所は風が強すぎて音が流れがちではあったんですが、それにしてもこれは寂しいものが。

そしてマウンテンのトリひとつ前という、随分と扱いの小さくなってしまったウィーザー。セールス的には決してそこまで大きく落ちてはないと思うのですが、これもよく分からん。まあそれでもバンド自体の演奏は素晴らしいものでした。最新曲「California Girl」に始まり、なるべく全キャリアから選曲された鉄板のセットリスト。特に「Undone - The Sweater Song」や「Say It Ain't So」などの初期曲ではやはり一際大きなシンガロングが巻き起こる。いくつになっても大物らしい風格や凄味といった言葉とは無縁な、気さくでのほほんとした調子の彼ら。時には4人全員でヴォーカルをリレーしてみたり、Rivers Cuomo はステージを降りてフロア中央まで駆け寄り、身近なコミュニケーションを取ったり。この昔から変わらない味わい、親しみやすさこそがウィーザーの魅力のキモであり、我々が離れられない理由なのだと。そう言えば約10年前、自分が初めてサマソニに来た時も、ウィーザーを見たのは同じような夕暮れ時でした。あれから長い時間が経ったけれど、こうしてまた同じように再会できるって素晴らしいことですよね。そしてラストは「Buddy Holly」。名曲の連打連打で1時間はあっという間に過ぎてしまった。また何処かで逢いましょう。


ということで、あまりの暑さとファシリティの悪さのせいで本当に興味のあるものだけしか見ないことになってしまった今年のサマソニ。まあ自分としては最低限の元は取れてるとは思ってますが、大阪本当に来年もあるのか?