COUNTDOWN JAPAN 07/08 WEST 1日目
今年の締めくくりとして行ってきました。2年連続の CDJ 西日本。
実は全く出演アーティスト発表してない段階で3日券を申し込んでしまってて、いざ発表されたら半分以上が去年と同じメンツ。2年目にしてあまりのマンネリっぷりに後悔の念を禁じ得なかったのですが、せっかくなんで行ってきましたよ。でも今年はさらにインテックスを広く使って十分なスペースを確保しており、クローク、トイレ、休憩、食事といった面ではほとんど待たされることなく実に快適でありました。よくできたフェスだこと。まーあんまり気張らずにゆっくり見ようかくらいのテンションで見てきました。順番に感想などを。
SPECIAL OTHERS @ PLANET STAGE
ネット上でちらっと聴いたことがあるくらいで、ライブは当然初めて。ポストロック系のバンドという認識だったんですが、リラックスした空気と共に馴染みやすくて素朴なメロディが随分と前に出ていて、ポストロックという堅苦しそうなイメージを良い意味で裏切っており、それが好印象でした。特に 「AIMS」 はダンサブルなグルーヴも加わって徐々に熱を高めていく感じで格好良かった。その他も心地良い清涼感を出しつつ加速する所では一気に加速して大きな波を作ったりと、ゆるゆるしながら無理なく身体を揺さぶってくれました。昼間の1発目にちょうど合ってたと思います。
POLYSICS @ AURORA STAGE
「P!」 → 「BUGGIE TECHNICA」 の流れでスタート。他は人気曲で固めつつ 「Ah-Yeah!!」 「人生の灰」 とコアな選曲もあったり。いつものポリと言えばそうでしたけど、それでも十分良かったです。なにかと飛び道具を入れながらもロック的な骨組みがしっかりしてるのと、ヤケクソ気味のテンションでもってちゃんと引っ張ってくれる。 「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」 「シーラカンス イズ アンドロイド」 辺りどうしてもノっちゃいますね。欲言えば 「URGE ON!!」 「XCT」 とか聴いてみたいんだけどなー。でも満足。
ZAZEN BOYS @ PLANET STAGE
去年と同じく 「オーサカシティー!!」 の挨拶、 「繰り返される所業は無常〜」 「MATSURI STUDIO から〜」 の口上、んで 「SUGAR MAN」 からスタート。うーむ、もう彼らは完全にそのスタイルを固めちゃったんでしょうか。相変わらず複雑な展開をバシバシ入れてくるんですが、それがあまりこちらを楽しませる要素として機能してない気がする。テクニックや理論に走るあまり肝心の感情面が引っ込んでしまってる、悪く言えばオナニーショウ。新ベーシストは初めて見ましたが、以前よりも硬質のチョッパーを繰り出すストイックかつテクニカルなスタイルで、確かにそっちの方がザゼンにはより合ってるとは思うんですが。4つ打ちギターレスの 「I Don't Wanna Be With You」 もそこまで新鮮味を感じなかったし、ひたすらノリ辛かったので途中から後ろに引っ込んで寝てました。
ザ50回転ズ @ PLANET STAGE
今年のサマソニでも見ましたけど、やっぱり直球パンク/ロックンロールの連打。それもオールドスクールで垢抜けない感じの。キャッチーなメロディと勢いある演奏、ロックってそれだけあれば十分ですね。お揃いの衣装で威勢良く煽ったりたまに振り付けしてみたり、エンターテインメント精神もバッチリなのでなお良し。相変わらず1曲もまともに知らなかったけど、全然余裕で楽しめた。勢い任せでモッシュの中で揉まれてました。
このあと DJ BOOTH で中田ヤスタカ見ようと思ってたんですけど、その前の DJ が回してる時点でほぼ満員だったし、それが RIP SLYME やスカパラかかった途端に大盛り上がり、しかも全員揃って DJ の煽りと同じ動きでノってたりしてて、下手したら他のどのアーティストよりも宗教臭さ満載、 「この曲かかったら盛り上がらなきゃダメ」 みたいな強迫観念じみたものすら感じられて一気に興醒め。普通に家で聴いてれば十分だろと思うのは俺だけですか。急遽予定変更して異形の空間を後にしたのでした。
dustbox @ PLANET STAGE
夏頃にマキシマムザホルモンの対バンとして見ましたけど、やっぱり直球メロコアパンクの連打。それもタイトでファストで切なくてキッズウケ良さそうな感じの。キャッチーなメロディと勢いある演奏、ロックってそれだけあれば十分ですね。このバンドはやっぱりメロディが良い。前の時も一回聴いただけでサビの部分がしばらく頭から離れなかったし、どの曲もとことん洗練された美メロが立ってて痛快ですらある。さらに激しいモッシュの中で揉みくちゃになってました。
フジファブリック @ PLANET STAGE
去年の CDJ 以来ちょうど1年ぶり。ヴォーカルの人がグラサンに原色のド派手なTシャツ着てて、細い体でカクカク動きながら派手に動いて煽ったりしてて、 「こんなバンドだったっけ?」 って思った。なんか見るたびにライブアクトとしての肉体性が強化されていってる気がします。元々は文系気質のユルいギターロックバンドだったのが、だいぶガシガシと攻めの姿勢をとってきてる。見た目はやっぱり文系なので強いのか弱いのかよく分からんのですが (笑) 、 「モノノケハカランダ」 「銀河」 「TAIFU」 辺りでは以前よりも勢いが何割か増しててさらに格好良く感じた。その一方で落ち着いた哀愁曲 「若者のすべて」 は今日初めて聴いたんですが、これはこれで素朴に良い曲だなーと。着実に経験を積み重ねて成長してきてるみたいで、来月のアルバムも期待できそうですね。
以上。明日に続きます。