ムック 「THE END OF THE WORLD」

THE END OF THE WORLD(初回生産限定盤)(DVD付)

THE END OF THE WORLD(初回生産限定盤)(DVD付)

1年7か月ぶりとなるフルレンス11作目。


彼ら以前にも 「世界の終わり」 という曲を発表してたりしますが、当然その頃とは全く方向性が違います。ラフでザックリしたヘヴィサウンドが壮大に広がる表題曲 「THE END OF THE WORLD」 に始まり、近年の EDM の流れを汲んだ 「ENDER ENDER」 や引き締まったアグレッションが牙を剥く 「Ms. Fear」 と、序盤は CrossfaithFear, and Loathing in Las Vegas などとも繋がる先鋭的なメタル曲が並んでいますが、そこから先は風通しの良く鮮やかな疾走ギターロック 「HALO」 「Tell me」 、ダンサブルで歯切れ良いファンクチューン 「369 -ミロク-」 、力強いオーケストラル・バラード 「JAPANESE」 、痛快に突き抜けるパンキッシュナンバー 「World's End」 と各々が違った表情を持っています。それはバラエティに富んだというよりは、最近の彼らによくある 「何でもやりたがる」 という悪いクセが今作でも頭をもたげており、世界の終わりという明確なコンセプトがあるにも拘らず全体の印象は散漫になってしまっています (前作ほどではないにしろ) 。彼らにはもっと頭からケツまで一本の筋を通したアルバムを作ってほしいのですがねえ…。

Rating: 5.2/10